夕日が照らす情景

沈んでいく夕日は、誰かにとっては一日の区切りであり、誰かにとっては心を整える時間であり、またある人にとっては大切な記憶と結びついた存在。夕日が照らしてきた暮らしの風景から、その魅力をお聞きしました。

佐藤さん

村上市山北地区の海辺在住
笹川流れの夕日歴30年


毎日タダで見られる超大作ってところですね。
お金もいらないのに、空と海が本気出してくれるんです。
子どもたちと一緒に見ると、「今日はドラゴンみたいな雲だ!」とか勝手に盛り上がってくれて、だいたい父ちゃんは解説係です。

若い頃、失恋して海に叫んだことがあります。「オレの何がダメだったんだー!」って。
波が「ザバーン!」って返事してくれて、妙に納得しました。あの日から海とは親友です。

笹川流れの海岸一択です。細かい場所は…秘密で。
たまに誰もいないと思ってボーッとしてると、釣り人に「何釣れました?」って話しかけられますが、心しか釣れてません。

秋ですね。夕日がオレンジというより「焼きみかん」みたいな色になります。
子どもたちと並んで見ていると、急に手をつないできたりして、こっちは心が先に溶けます。ああいう時間が、あと何回あるんだろうなって思いながら見ています。